▼ 2009/09/14(月) 【One dot contest】第一回受賞作品
2009/09/14 8:31 【企画】
最優秀賞 - 賞金5000円
一週間の制約を感じさせない作品は他にもあった。だがこれはむしろ長い時間を掛けて作られたかのように錯覚する一作。
ユーザーの興味を引く展開に仕上げ、一つひとつの文や台詞を取ってみてもよく出来ており良作の学園物となっている。
登場人物の制約、モブキャラ、無機物。制約内でどこまでの表現が出来るかを教えてくれる限界ぎりぎりの完成度だった。
ノベルゲームにおける演出面の重要性というものも身を以て体験することが可能で飽きずに最後まで話を進められる。
話を進めながらクレジット表記を行うのは映画的でありノベルゲーム的とも言えた。若干のクセ以外は万人に好かれる要素ばかりだ。
優秀賞 - 賞金2500円
総評
果たしてそう知名度の無い人物がこれまた大して人気のないニュースサイト上でゲームコンテストを開催したところで実際に作品が集まるのかという不安がかなりあったが、予想に反してエントリーは十三作、実際に仕上がった作品は十一作品と満足のいく結果を迎えることが出来た。
時間に間に合わせただけの作品が何作かはあるだろうと思っていた。だがそんな作品は一つも見当たらず、どれも楽しみながらエンディングまで辿り着けた。元々私自身がどんなゲームでも楽しめるせいか公開してあるレビューはかなり甘い。しかしそれは作品自体の質が一定以上であった証拠であると思って貰えると嬉しい。
レビュー
No01 - 【dawn】
| No | テーマ | 作品名 | 作者名 | 製作歴 | タイトル画面 |
|---|---|---|---|---|---|
| 09 | 事件 | 【ツルゲーネフによろしく ~ Give my love to Turgenev!】 | 3 on 10 | 約1年 | ![]() |
ユーザーの興味を引く展開に仕上げ、一つひとつの文や台詞を取ってみてもよく出来ており良作の学園物となっている。
登場人物の制約、モブキャラ、無機物。制約内でどこまでの表現が出来るかを教えてくれる限界ぎりぎりの完成度だった。
ノベルゲームにおける演出面の重要性というものも身を以て体験することが可能で飽きずに最後まで話を進められる。
話を進めながらクレジット表記を行うのは映画的でありノベルゲーム的とも言えた。若干のクセ以外は万人に好かれる要素ばかりだ。
優秀賞 - 賞金2500円
| No | テーマ | 作品名 | 作者名 | 製作歴 | タイトル画面 |
|---|---|---|---|---|---|
| 06 | 過去/未来 | 【Braver's Tail】 | 白桃花-hakutouka- | 11ヵ月弱 | ![]() |
| 10 | 事件/未来/過去 | 【3dots】 | Lens*Type | 約5ヵ月 | ![]() |
果たしてそう知名度の無い人物がこれまた大して人気のないニュースサイト上でゲームコンテストを開催したところで実際に作品が集まるのかという不安がかなりあったが、予想に反してエントリーは十三作、実際に仕上がった作品は十一作品と満足のいく結果を迎えることが出来た。
時間に間に合わせただけの作品が何作かはあるだろうと思っていた。だがそんな作品は一つも見当たらず、どれも楽しみながらエンディングまで辿り着けた。元々私自身がどんなゲームでも楽しめるせいか公開してあるレビューはかなり甘い。しかしそれは作品自体の質が一定以上であった証拠であると思って貰えると嬉しい。
レビュー
No01 - 【dawn】
序盤から何やらきな臭い香りのする展開……というテーマである事件を王道で表現した一作。No02 - 【その物語の主人公】
BGMの制約を、緊迫したシーンの描写によって上手く避け演出に昇華した技術力は高く評価出来る。
効果音にBGMの役割を持たせているかのような表現も制約を活かした手法の一つであり実にいい。
登場人物のいい子っぷりも個人的に好きで猫好きに悪い奴が居ないという言葉もいい。正論だよね!
エンディングは確かにその展開でいいとは思う……だがキッカケ作りを行った人物のことを考えると少し怖かった。
開始早々吹き出しそうになり、途端によくある日常へとフェードインしたのが何とも言えぬ衝撃を与えてくれる一作。No03 - 【Diet Heart】
制約を感じさせないどこにでもあるノベルゲームの体裁を保っている点には安定感がある。
穏やかな雰囲気の中でどこか突拍子のない中二病患者予備軍の主人公には何か近いものを感じる。
ベタな登場人物というのも個人的には好きで、こんな幼馴染が欲しいと主人公に嫉妬したが二次元なので諦めた。
全体で通して見れば面白いが序盤の場面転換がやや急だったのではないか。それだけが気になった。
ごく自然でいて軽やかにおかしな話をするノリに少しニヤニヤしてしまう乙女ゲー寄りな一作。No04 - 【アンバランス】
制約の多いノベルゲームのコンテスト、という枠を見事に取っ払っているある意味反則のシステムが光る。
ジャンルを問わず成年向け、乙女ゲー、BLと何でもプレイする私にはラブラブっぷりが実に美味しい。
ゲームとしてきちんと遊ぶことが出来、登場人物の駆け引きを楽しめるのは実にいい。
全体的にシナリオ、ゲーム性共によく練られている――が、デフォルトのフォントで表示されない漢字があり少し残念だった。
たった数回クリックして思う。これは昔懐かしいハードボイルドな何かを感じるな、と。雰囲気がいい一作。No05 - 【月槍譚 -Mind of A Lunatic-】
この作品もまた短いなりの表現、短いなりの展開というものを上手く活用し一つの掌編となっている。
どこにでもいる主人公とどこか他人事でありながら毎日どこかで起きる出来事。それは重く、物悲しい。
表現は基本的に雰囲気相応だがたまに軽い話題も出てくる。しかしBGMがそれを感じさせない。
選択肢はあるものの些細な変化のみで大した影響はなく違った結末も見てみたく思わされた。
祭事、儀式。BGMを聞くなり、背景に視線をやるなりそれは浮世絵離れした何かではないかと想像させる一作。No06 - 優秀賞【Braver's Tail】
ミステリーやサスペンスといったものには結末が必要だが、ホラーはそうとは限らず、この作品の帰結はホラーのそれに近い。
ドラマだの小説だのといった様々な媒体で使い古された舞台、人物。まるで物語を途中から見始めたかのような展開。
ストーリーに起伏はなく二人の会話、憶測が飛び交う。何故なのかと思考する姿を見て私も少し考え込んでしまった。
淡々と進むのはテンポのよさによるものが多い……しかし何かが起こる訳でもなく期待していた分残念だった。
これは読むRPGそのものだ。役割を持つ者がいればそれはロールプレイングなのだと納得させてくれた一作。No07 - 【重奏世界のイデアル】
始まりが結末であり結末がまた新たな始まりとなり、そしてそれはループする。エンディングを抽出したかのような感覚。
熱く、ドラマチック、そして――とたった20KBに必要な要素が詰め込まれているにも関わらずあっさりしている。
かといって何も無いままではなくストーリーは確かに進展する。善悪の価値が自己の主観であることを理解させる。
これといっておかしな点は無いが答えが出なかった場合の展開がどうしても気になった。
何も起きずに進むストーリー。それが既に何かが起きた後だとは誰にも分からない。必ず存在する裏側に視点が向けられた一作。No08 - 【きおくさがし】
今回のエントリー作品では唯一視点が切り替わる。それも途中でころころ変わるのではなく、シーンごと。
中高生の適当な話し声が横から聞こえて来た時の気分でプレイしていたように思う。上辺だけしか分からない。
しかし視点が切り替わることによってその何気ないシーンが重要なシーンであったと知ることが出来る。
大した関係でも無く名前を見ただけでこうも行動出来る主人公(?)みたいな友人が是非欲しい。
ありがちなものを少し弄ってまた別なものに変化させる。考えることによって何でも新たな作品に昇華出来ると気付かせる一作。No09 - 最優秀賞【ツルゲーネフによろしく ~ Give my love to Turgenev!】
記憶ネタというものは使い勝手がいいからか割と色んな物語に出てくる。この作品もまた記憶を題材にした作品と言える。
一般的にお馴染みの記憶喪失にSFではお馴染みのループ。その二つが融合するとそれはお馴染みではない何かとなった。
――と言ってみたもののユーザーからすればループ要素はなく実際にSFとして見るほどのループでもないというのが事実。
更に何度か繰り返されるかヒロインを病んだ少女に設定すればもっと味が出たかもしれない。
レビューはこちらにあります。No10 - 優秀賞【3dots】
メタか。はたまたノンフィクションか。まさかそんな内容で来るとは思っていなかっただけに予想外だった一作。No11 - 【夏休みin宿題】
次回からの考えを見透かされたようで主催者としては心苦しいやら何やら何とも言えない感情で溢れる。
コンテストに挑戦する人間側の物語が展開しつつ進めれば進めるほどに主催者不要な空気になって泣きたくなった。
文化祭で本気を出し切って馬鹿をやるそんな感覚が一番近いだろうか。ゲームとしても充分によかった。
バカゲー的な作品をプレイしたいと思っていた私はかなり満足。Lens*Typeさんの次回作にご期待下さい!
ドキュメンタリーが始まったかと思えば懐かしい話題でノスタルジックで嫌な記憶を思い出させる一作。
やけにナレーターのやる気っぷりが凄まじく音楽もこれまたやたらとやる気満々。焦る気持ちがよく伝わる。
最初からずっとテンションが高く全力でビーンボールを投げてくるような恐ろしさと馬鹿らしさがあった。
結局こうなる、という予想は見事に的中したが思っていたよりは綺麗に終わらせてくれた。
しかし終盤で一気にテンションが落ちてしまっているのが残念。最後までテンションを維持して欲しかった。
- TB-URL http://www.yokogao.com/adiary.cgi/no2/06/tb/



1: 祝 2009年09月14日(月) 午後2時50分
おつかれさまでした。次回にも期待!
2: 123 2009年09月14日(月) 午後9時22分
お疲れ様です。
今回は様子見で参加を見送りました。
テーマによっては参加してみたいと思いました。
テーマ発表と同時に参加者募集、
二週間~一ヶ月程度の製作期間という形式であれば、
自信のあるものが提出できそうです。
3: 二位俊哉 2009年09月14日(月) 午後10時36分
>>1[祝]
楽しんで頂けたのであれば幸いです。
次回もお楽しみ頂けますようにとなるべく頑張ります。
>>2[123]
それは残念ですが仕方ないことでもありますね。
テーマは今回が初回ということもあってかなりアバウトでしたが次回はもっと限定的になります。それだけは断定出来ます。
製作期間に関しては正直また一週間になる可能性が濃厚です。
しかし制約が若干緩くなる可能性もあります。
掌編から短編の範囲内で面白いノベルゲームを、という考えが最も優先されます。
もし時間や余裕がありましたら次回は参加して頂けますと嬉しいです。
4: 黒居 URL 2009年09月17日(木) 午後6時52分
こんばんは、
第一回コンテスト終了お疲れ様でした~
コンテストに参加させていただきましてとても楽しかったです
こういった風に製作者さん同士が交流を持てる機会は
とても貴重なので主催者さんに感謝です(^u^*)
次回ももしコンテストがあるようでしたら参加させていただきますね
5: 板村唯 URL 2009年09月20日(日) 午前1時58分
運営お疲れ様でした。
同じ条件のもとでも、似たような作品が全く無かったあたり参加者皆様の個性が感じられました。
いい経験をさせてもらいました、ありがとうございます。
6: 二位俊哉 2009年09月21日(月) 午後3時47分
>>4[黒居]
お疲れ様です。
この度はコンテストに参加頂き誠に有難う御座いました。
私自身制作者様のオリジナル新作作品を楽しむことが出来てかなり貴重な経験、有意義な時間となりました。
個人で始まり個人で終わる閉塞的なコンテストになるのではと心配していましたが
参加者様の繋がりが幾つか出来たらしく開催してよかったなと今では思っています。
もちろん次回がありますのでその際は是非よろしくお願い致します。
>>5[板村唯]
お疲れ様です。
この度はコンテストに参加頂き誠に有難う御座いました。
確かに今回は個性のぶつかり合いをかなり楽しめたと思います。
何度も開催する内にネタ被りが起きないように主催者としても試行錯誤を重ねてより面白いものに仕上げるべく努めます。
こちらこそコンテストに参加して頂き誠に有難う御座いました。